イタリアン特集 第4回「トマト」
イタリア料理で忘れてはならないのがトマト。トマトはもともと南米のアンデス山脈が原産で、16世紀にヨーロッパに伝わりました。イタリア語でトマトを意味するポモドーロ(Pomodoro)は「黄金の果実」という意味を持ち、伝わった当時は黄金色をしていた様です。今ではオリーブオイルやハーブと同様にイタリア料理には欠かせない素材となっています。
イタリアのトマト
現在イタリアには約120〜140種類のトマトがあるといわれています。大きく分けて、丸い形をしたローマ種となすのような形のサンマルツァーノ種類があります。現在作られているトマトのほとんどがローマ種になります。ローマ種は、皮が薄くみずみずしいため、生食に適しています。一方、サンマルツァーノ種は、皮が厚く水分も少なめですが、しっかりと完熟することができるので甘みがあります。酸味が強く濃厚な味なのでソースにぴったりな品種になります。トマト、モッツァレラチーズ、バジルの組み合わせは、カプリ風と呼ばれ、イタリア料理の定番となっています。
トマト加工食品いろいろ
イタリアではトマトの加工食品も多く、ホールトマト、ダイストマト、トマトペースト、ドライトマトなどさまざまな種類があり、イタリアでは料理によって使い分けをしています。
ホールトマト・・・トマトの皮をむき、形を残して加熱殺菌したもの。へたがついているとえぐみが出るので、取り除いて調理するとよりおいしい。トマトソースに適している。
ダイストマト・・・一般的にホールトマトをサイコロ状に切ったもの。トマトの歯ざわりを残したいときに適している。
トマトペースト・・・トマトを濃縮し、ペーストしたもの。濃いので、各種ソースやスープに少量加えるとコクがでる。また、色合いを強調したいときにもよく使われる。
ドライトマト・・・乾燥させたトマト。乾燥によるうまみと干すときにふる塩味が特徴で、オイル漬けと乾燥のものがあり、乾燥のものは水でもどしてから使う。
パサートトマト・・・完熟トマトを裏ごししたもの。トマトジュースより濃く、トマトピューレより薄い。なめらかでコクがある。
トマトのレシピ
「トマトソースの作り方」
「サルサローザ」
「フェトチーネボロネーズソース」

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第1回「PASTA」
第2回「パスタの種類」
第3回「オリーブ&オリーブオイル」