イタリアン特集 第2回「パスタの種類」
パスタの種類
パスタは、ロングパスタ、ショートパスタ、特殊パスタの3種類に分けられます。日本ではスパゲッティが主流ですが、イタリアでは調理方法やソースによってさまざまなパスタを使い分けています。イタリアの家庭料理では大きな鍋を使わなくても手軽にゆでられる、どんなソースでもフォークでさして食べることのできるショートパスタが主流です。ソースが飛び散りにくいので、子供に食べさせるのは断然ショートパスタが適しています。
ロングパスタ
カッペリーニ
(Capellini)
「天使の髪の毛」という意味。直径1.0mm前後と最も細いパスタ。スープや冷たいパスタなどの料理によく合う。
フェデリーニ
(Fedelini)

「薄い」「糸状」という意味。直径1.3mm前後の細目のパスタ。あっさりとしたタイプのソースによく合う。

スパゲッティーニ
(Spaghettini)
「ひも」という意味のスパゲッティより小さい(-ni)という意味。直径はスパゲッティよりも若干細めの1.4mm〜1.6mm前後。オイルやトマト系の軽めのソースによく合う。
スパゲッティ
(Spaghetti)
「ひも」という意味。最もポピュラーな太さのパスタ。直径は1.9mm前後。どんなソースともよく合う。
ブカティーニ
(Bucatini)
穴のあいた筒状のパスタ。力強い味や野性味のあるソースとよく合う。
リングィーネ
(Linguine)
「小さな舌」という意味。断面がスパゲッティを押しつぶしたような楕円形をしている。普通のスパゲッティより表面積が大きいので、クリーム系の濃厚な味のパスタによく合う。バジルペーストのパスタ・ペスカトーレはこれを使うことが多い。
ショートパスタ
ペンネ
(Penne)
「ペン先」という意味。切り口が斜めのパスタ。トマトソースで和えたローマの代表料理ペンネ・アラビアータが有名。グラタンなどにも使われる。筋の入ったものをペンネリガーテ(Penne rigate)という。
ファルファッレ
(Farfalle)
「ちょうちょ」という意味。ゆであがると外側はやわらかく、中心はかためになり、歯ごたえの違いが楽しめる。クリーム系のソースによく合う。
マッケローニ
(Maccheroni)
筒状のパスタ。サラダやグラタンはもちろん、どんなソースともよく合う。
リガトーニ
(Rigatoni)
「筋のある極太」という意味。大型で太く、縦に筋の入ったマカロニ。クリームソースやミートソースなど重めのソースによく合う。グラタンにも適している。
コンキリエ
(Conchiglie)
貝殻状のパスタ。大きなものは中に詰め物をしてグラタンにしたり、小さいものはスープの浮き実やサラダにしたりする。
フジッリ
(Fusilli)
らせん状のパスタ。他にエリーケ(Eliche)、トルティリオーニ(Tortiglioni)などのねじれ方の異なったパスタもある。軽いソースやサラダなどの用途の広い万能型パスタ。
オレキエッテ
(Orecchiette)
「耳たぶ」という意味。南イタリアでよく食べられ、ブロッコリー入りオイルソースと合わせる料理が有名。
ルオーテ
(Ruote)
「車輪」という意味。シチリア島のパスタ。スープの具や雑炊風煮込みなどによく使われる。
特殊パスタ
タリアテッレ
(Tagliatelle)
卵入りパスタで最もポピュラーな幅約1cmのパスタ。ローマ近辺ではフェトチーネ(Fettuccine)とも呼ばれる。
ラザーニャ
(Lasagna)
卵の入った板状パスタ。ミートソース、ホワイトソースと一緒に何層もの重ねて、チーズをのせて焼いたものが有名。
パスティーナ スープの浮き実や雑炊風の煮込みに使われるスープ用パスタの総称。米粒程度のサイズで星型やメロンの種の形などいろいろな形がある。
ショートパスタのレシピ
「ペンネアラビアータ」

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第1回「PASTA」